【難読漢字よもやま話】「鼾」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「いびき」
【語源と漢字の由来】
「鼾(いびき)」は「鼻」と「干」の部首でできていますが、前者はそのまま鼻を表し、後者は干渉を意味しています。つまり、鼻から発せられる音を表しているのです。

また語源については諸説ありますが、有力なのは「い」は「息(いき)」を表し、これに鳴り響くという意味の「ひびき(響き)」が合わさったと考えられています。

【メカニズムとSASとの関係】
いびきは、睡眠中に喉の奥の気道が狭くなり、そこを空気が通る際に軟らかい組織(口蓋垂や扁桃腺など)が振動することで発生します。

以前は家族やパートナーの睡眠を妨げる騒音と見なされてきましたが、近年は「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の重要な兆候としても注目されています。

SASは睡眠中に呼吸が何度も止まる病気で、高血圧、心臓病、脳卒中などのリスクを高めると言われていますが、この患者数が急激に増えているのです。