【難読漢字よもやま話】「麒麟」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


動物園でもおなじみの動物
【キリンに関するトリビア】
●麒麟は平和の兆しとされる
古代中国では、麒麟が現れるのは偉大な皇帝や賢人の誕生や、平和と繁栄の兆しと考えられていました。そのため、お祝いの場や吉祥の図案によく用いられます。

●日本における麒麟
日本でも麒麟は古くから繁栄の象徴として使われていました。また現代ではビールのブランド名としても有名です。

この社名は、もちろん幸運をもたらす伝説の生き物にあやかって名付けられました。ラベルには麒麟の全身像が描かれていますが、「キ」「リ」「ン」の3文字が隠されていることでも知られています。

また、2020年のNHK大河ドラマは明智光秀の生涯を描いた『麒麟が来る』でしたが、中国の伝説では王が仁ある政治を行うとき頭上に麒麟が現れると言われており、光秀が戦国の世の終わりを願いこの伝説上の生き物の訪れを待っていたことが暗示されています。

●西洋の「ユニコーン」との違い
西洋の伝説には「ユニコーン」がありますが、麒麟はもっと複雑で多彩な象徴性を持ち、平和や正義、繁栄の象徴とされる点で異なっています。