【難読漢字よもやま話】「欠伸」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「あくび」
【語源と漢字の由来】
語源は諸説ありますが、最も有力なのは口を大きく「開く(あく)」こと、または口を大きく開けるときの音を表す語(擬音語・擬態語)、「び」は「息(いき)」の「い」が転じて「び」になったとする説です。

また、あくびに使われる「欠」の字は、人が口を開けて息を吐き出している様子、または口を大きく開けている様子を象形した文字で、「伸」は「のびる」「まっすぐにする」という意味を持ち、あくびをする際に体が自然と伸びる動作を指していると言われています。

【あくびの原因は脳にアリ!?】
あくびは眠気や疲労、退屈な場合だけでなく、ストレス、不安、薬の副作用、さらには目覚めた直後や運動前など、脳の覚醒状態が変化する際にも出やすくなります。

そのため、昔は「酸素不足を補うため」と考えられていましたが、現在最も有力な説は「脳の冷却」です。

あくびをすることで、深呼吸と顎の動きによって脳に冷たい空気を送り込み、血液の循環を促進して、過熱した脳を冷ます働きがあるとされています。

また、あくびは大きく息を吸い込む際に胸の筋肉や横隔膜が動き、顎を大きく開くことで顔や首の筋肉、腕や体も伸びてリフレッシュ効果をもたらします。その際に心拍数も一時的に上昇すると言われています。