純烈の3人がメンバー脱退、スキャンダル発覚を振り返る…7年連続紅白出場への道のり

「本当なら最初の6人で紅白に出たかった」

(C)2025 死ぬまで推すのか 製作委員会

──日本武道館はデビュー15周年の節目でした。胸に迫るものがあったのでは?
酒井「本当なら最初の6人で紅白に出たかった。でも1人が脱退して、また1人が脱退して4人になり…やっぱりその頃が一番しんどかったんです。実績も信用もないですし。
あのときの自分が今の自分やったら、メンバーが欠けることもなかったんじゃないかとか、もうちょっと導けたんじゃないかとか。
前日リハーサルもやってるし、達也(元メンバーの林田達也)と雄亮(同じく友井雄亮)が来るのも分かってるんだけど、2人が出てきたタイミングで目の前にペンライトのピンク色(林田のメンバーカラー)や、黄色(友井のメンバーカラー)の光がフワーッと広がったんですよね。
それを見たとき、彼らにもそういう光景を見せたかったと。達也は『武道館でやりたいですねー』って昔から言ってたんですよ。『いろいろあったけど、これでよかったのかも』と思いつつ、いろんな気持ちが駆け巡った瞬間でした」

──純烈の新たな挑戦は?
酒井「後上のお父さんが『紅白10回連続で出てくれ』と言いよるんですよ。どんだけ大変なのか知らんから…と思うんですけど、ここまで来たら10回目指そうと。
僕も白川もすでに父親は亡くなりましたけど、これも最後の親孝行やと。現実的にはできるだけ長く、いま応援してくれる人が死ぬまで頑張ろうというところですね」

白川「これからは純烈としても晩年に入っていきますからね。とはいっても僕らがヨボヨボになったら、その頃にはいま来ていただいてるおばちゃま方もこの世にいないでしょうから、僕らの寿命というのも考えちゃいますよね」

酒井「ファンが元気やからね。こっちが先に死ぬんちゃうかと(笑)」

白川「おばちゃんたちのエネルギーを受け止めるだけの体力を、これからも持ち続けなきゃいけないと実感しますね」

後上「遠くのビジョンよりも、日々の心身の健康維持ですね。『死ぬまで推すのか』に出ていただいているファンの皆さんは、純烈を大事に思ってくれているじゃないですか。純烈を大事に思える自分たちと、そう思っていただいているファンの皆さんがいる限りは続けたいし、それができるように心身共に健康でいたいと思います」

──最後に映画の見どころを教えてください!
酒井「純烈はメンバーも高齢、お客さんも割と高齢という世界なので。
でもこうやって生き死にもある中で、70歳、80歳になっても生活の中に推しがいて、いろんなことを受け止めながら生きていく姿を、ファンの皆さんがこのフィルムに焼き付けて下さってる。
確かにこの映画は純烈のドキュメンタリーではあるんですけど、純粋に『死ぬまで推すのか』という問いかけにも興味を持って見ていただければうれしいです」 

『純烈ドキュンメンタリー 死ぬまで推すのか』
9月5日よりTOHOシネマズ日比谷ほか 1週間限定公開

企画・撮影/丸山剛史、取材・文/左文字右京

「週刊実話」9月18日号より

純烈(じゅんれつ)

ムード歌謡コーラスグループ。メンバーはリーダーの酒井一圭、白川裕二郎、後上翔太の3人。2018年に『第69回NHK紅白歌合戦』に初出場し、現在7年連続で出場中。'24年9月に初のオリジナルアルバム『純烈魂1』を発売。