聖教新聞に「公明党敗北」の5文字は登場しない 創価学会が目指す組織復活の足かせ
原田会長は「広布にまい進」を豪語
激戦を勝ち抜くために、個別学会員は真面目に戦ったのは事実だろう。
しかし、いくらプロセスを誉めても、結果は大敗北。原田会長は、『戦い抜いた福運と功徳は計り知れません』とも発言しているが、負け戦となった結果責任には一言も触れていない。
しかも、『地涌(釈尊滅後の末法時代に法華経を弘めるため、大地を破って現れた無数の菩薩たちの意味=創価学会員一人ひとりに当たる=筆者注)の誇りに燃えて、頭を上げて胸を張り、広布にまい進していこうではありませんか』と意味不明な檄を原田会長は飛ばすのである。
創価学会選挙責任者のやり方、総括はこれほどの大敗北でも聞こえてこないし、公表されていない。幹部人事にも表向きは変化なし。
参院選直後の7月23日に開催された学会各部代表者会議の席上で、原田会長は「責任問題」を示唆するように、こう述べている(聖教新聞7月24日付)。
『現実社会における広宣流布の戦いの本質は「第六天の魔王」との戦いであり、中途半端な覚悟では戦い抜くことはできないと強調』
この耳慣れない「第六天」に、実は創価学会の本質が凝縮されている。
この言葉は「大般涅槃経」など大乗経典に出てくる“欲望王”。学会信仰の核である法華経には記述はないが、日蓮はくどくこの魔王について述べている。
法華経の行者が信仰を深めれば、遭遇するとされる魔王とは何なのか。
創価学会における第六天は、最初は国家権力や軍部だったが、1991年の日蓮正宗からの破門以降、「人間革命の実践を邪魔するもの」や「人間の内なる魔性」と位置づけられている。
言い方を換えると、人間革命をきちんとやらない者=学会活動に積極的でない因子の一つとして、しばしば持ち出される言葉である。
つまり原田会長は、個々の会員に戦えと言っているのであり、およそ世間の責任の取り方と反対の方向性をぶち上げていると非会員は考えている。
【創価学会「敗戦の夏」後編(2)】へ続く
「週刊実話」9月11日号より
山田直樹
1957年埼玉生まれ。週刊文春記者を経て、フリージャーナリストに。著作に『創価学会とは何か』(新潮社)、『宗教とカネ』(鉄人社)、『新宗教マネー』(宝島社)、『ルポ企業墓』(イースト・プレス社)など多数。
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