世界が嘲笑! 金正恩総書記が満を持して建造&視察した新造駆逐艦は「ハリボテ」と評判

姜健は「エンジンがない」シロモノ!?

5000トン級駆逐艦の崔賢は、北朝鮮がこれまでに保有した中でも最大の軍艦だ。

それだけに国家の威信が懸かっているわけだが、2号艦の姜健については、進水式で本当に“浸水”するという国家の威信を粉々に砕く結果をさらした。

「北朝鮮は崔賢進水式から1カ月も経たない5月21日に姜健を公開したのですが、正恩氏が進水式に臨席した際に座礁する大失態を演じています。
6月13日には、この転覆した船を修理し、再び進水式を行っています。正恩氏はその際、『来年からは崔賢号、またはそれより上級の駆逐艦を毎年2隻ずつ作戦水域に配備する』という壮大な海軍力強化策について言及しました。
そして7月22日、新型最高級駆逐艦を来年10月10日までに追加で建造する計画を公表したのです」(前出・軍事アナリスト)

姜健の失敗進水式を振り返ってみよう。

同号は船体を横滑りさせ水面へ投下する手はずだったが、米ワシントン・ポスト紙によると、船尾側が先に滑り落ちて水中へと沈み込み、船首をドックに残したまま、船体はバランスを失い水中へと引きずり込まれ、右舷を下にして水面に横倒しとなった。

世界中が嘲笑する中、北朝鮮は面目を保つため復旧作業に取り組み、転覆から2週間を経て、結果的には直立体勢に復旧したのだが、その方法があまりにも前時代的であるとして、これまた物笑いの種にされた。

「先進国であれば、巨大なクレーンを搭載したバージ(作業船)を使って艦船を持ち上げ、船体の姿勢を転換するのですが、ニューヨーク・タイムズ紙によると、北朝鮮当局は大きな風船と数百人の作業員を投入する原始的かつ人海戦術で対処したのです。
こうして2度目の進水式に臨んだのですが、姜健は状況証拠からエンジンがないと推測できるシロモノなのです」(国際ジャーナリスト)