石破首相vs旧安倍派「最終戦争」足並み乱れる反石破派

石破首相の続投に「賛成」49%

石破首相に近い党幹部はこう指摘する。

「党則では党所属国会議員と都道府県連代表各1人の総数の過半数の要求があれば、総裁選を行うと規定しています。
しかし、この2分の1のハードルは相当高い。しかも、この規定を適用した例は過去にないため、議員らへの意思確認の方法も決まっていない。
そう簡単に総裁選実施とはなりません」

その上、逢沢氏が所属していたのは、谷垣禎一元総裁が率いた旧谷垣グループで、同グループのコアメンバーには、石破政権を支える中谷元防衛相もいた。

また、逢沢氏の当選同期には石破首相と盟友関係の村上誠一郎総務相がおり、石破首相も当選同期だ。

執行部が逢沢氏を御しやすいとみているのは間違いない。

石破首相や森山幹事長はNHKが8月に実施した世論調査にも気をよくしているようだ。

石破内閣を「支持する」と答えた人は、7月の調査より7ポイント上がって38%、「支持しない」と答えた人は8ポイント下がって45%だった。

しかも、石破首相が続投の意向を示していることについて、「賛成」は49%と「反対」の40%を上回っていた。

政界権力闘争の末路(2)】へ続く

「週刊実話」9月4日号より