トランプ大統領が仕掛ける「ロス五輪野球」&「MLBオールスター」同時開催

ドナルド・トランプのインスタグラムより
【球宴ミラクルコラボ(1)】
2028年のロス五輪期間中、ドジャースタジアムでMLBのオールスターゲーム開催プランが浮上した。ドジャース・大谷翔平が大のお気に入りのトランプ米大統領のアイデア。IOC、MLBとも相互宣伝となると期待は高まるばかりだ。(全2回中の1回目)

五輪に向けた「タスクフォース」を設立

トランプ米大統領は8月15日(現地時間)、ロシアのプーチン大統領と米アラスカ州アンカレジで会談し、ロシアが侵攻するウクライナでの停戦をめぐり約3時間協議するなど多忙を極める。

そんな中、ロス五輪に向けた「タスクフォース」を新たに設立したという。

タスクフォースとは軍事用語の一つで、緊急性の高いミッションを解決するため、一時的に各部門の専門家を集めて編成されるスペシャルチーム。今回はトランプ氏が直接指揮を執り、メンバーにはバンス副大統領をはじめ、政権内の複数の高官が名を連ねている。

「米政府としてロス五輪を安全かつ円滑に進め、成功させることが設置趣旨だが、ロサンゼルス経済界を共和党に取り込む狙いが透けて見える」(米メディア記者)

ロス五輪の開催都市ロサンゼルスは民主党の牙城で、カレン・バス市長とカリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事も共に民主党。共和党のトランプ大統領とは頻繁に対立している。

「トランプ氏が図っているのが、ロス五輪の野球とMLBオールスターゲームの、同球場での連続開催です。特別な1週間となり、男子バスケットボールのドリームチーム級と話題になる。
全米、世界中が注目するロス五輪で、敵陣の牙城にどでかい風穴を開け、政界の勢力地図を大きく塗り替える作戦です」(同)

2028年のロス五輪は、7月14~30日までの日程で行われ、史上最多の36競技、351種目が実施される。野球は同15~20日にドジャースタジアムでの開催が決まっている。