トランプ大統領が仕掛ける「ロス五輪野球」&「MLBオールスター」同時開催

混乱収拾の切り札が“同時開催”

一方、MLBオールスターゲームは例年、7月の第2火曜日に行われ、’28年は7月11日の開催が有力だ。

「有力」というのは、同年はロス五輪と開催時期が重なり、日程と会場の選定が未決定だからだ。

アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、ブライス・ハーパー(フィリーズ)、大谷らのスター選手が続々と五輪出場の意向を示しているが、その調整が難航し暗礁に乗り上げているのだ。

MLBは五輪会場と移動距離が比較的近いサンフランシスコ(オラクル・パーク)での開催を模索するが、IOC側は「ロス五輪の盛り上げに水を差す」と反発。

さらにオーナー、選手会双方が選手の故障リスクの面から前回、野球競技が実施された’21年の東京五輪と同様に「米国代表はマイナーリーグ中心の選手で編成しては」との意見があり、交渉が進んでいない。

そこへ助け舟を出したのがトランプ大統領であり、冒頭に書いたタスクフォース。混乱収拾の切り札が「五輪の野球会場、ドジャースタジアムでのMLBオールスターゲーム開催」のアイデアなのだ。

球宴ミラクルコラボ(2)】へ続く

「週刊実話」9月4日号より