ウルフアロンがプロレスの魅力を語る「さまざまな形で自分という人間を表現できる」

ウルフアロン (C)週刊実話Web
東京五輪柔道100キロ級王者のウルフアロンが、新日本プロレスに電撃入団。28年振りという五輪メダリストのプロレスラー転向に、業界は色めき立っている。来年1.4東京ドーム大会でデビューするというウルフに、なぜプロレスに惹かれたのかを聞いた。(全2回中の1回目) 

「割と“箱推し”でしたね」

―─ウルフアロン選手がプロレスを見始めたのは、大学生だった2016年ごろからだそうですね。
ウルフアロン(以下ウルフ)「はい、『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日系)を見るようになって。それより昔の話になると、僕の父親がWWEをよく見てましたね。
自分からプロレスを見るようになったのは大学に入ってからで、プロレス好きの後輩に『とりあえず見てください』と言われたのがきっかけです」

ウルフアロン (C)週刊実話Web
――プロレスにはすぐにのめり込んだのでしょうか?
ウルフ「そうですね。柴田勝頼選手と石井智宏選手がNEVER無差別級王座を巡ってバチバチやり合ってるのを見て、かっこいいなと思いました」

――プロレスは他団体もご覧になってましたか?
ウルフ「いや、新日本しか見てなかったです。プロレスに興味を持ったきっかけや、柔道の練習もあり、時間が限られる中で地上波で見られるというのが大きかったです」

――ウルフ選手はファン時代に見た一番印象的なプロレスの試合として、2016年6月19日の大阪城ホール大会でのオカダ・カズチカ選手と内藤哲也選手のIWGPヘビー級王座戦を挙げられていますが、新日本の中で特に好きだった選手は?
ウルフ「僕は割と“箱推し”でしたね。ただ、テレビ番組がきっかけでオカダ・カズチカさんと仲よくさせてもらって、プライベートで食事に行くこともありました。
リップサービスだと思いますが、そのときにオカダさんが『プロレス来てよ』みたいな感じで言ってくださったのがうれしかったです。
でも、まだその時期はプロレス転向を考えることはなく、純粋に見て楽しんで“気になるあの世界”という感じでした」
ウルフアロン (C)週刊実話Web
――具体的にプロレス入りを考えるようになったのは、徐々にでしょうか?
ウルフ「そうですね。2021年の東京オリンピックが終わってから、プロレス中継のゲスト解説のお仕事を頂くようになって。
今年の新日本の1.4東京ドームにも呼んでいただき間近でプロレスを見て、気持ちが高まっていきました」