ザ・タブー

セックス本人動画で脅迫する用意周到な“援助交際”狩り~男と女の性犯罪実録調書

セックス本人動画で脅迫する用意周到な“援助交際”狩り~男と女の性犯罪実録調書  
イラスト/佐藤ヒロシ (C)週刊実話Web

被害者の一人であるマユミさん(23)は、テレビの取材を受けたこともあるタレントの卵だった。

しかし、タレント活動で生計が成り立っているわけではなく、会社員としての月収は18万円ほどで、家賃や光熱費を払うとほとんど余裕がなかった。

そこで出会い系サイトに登録し、足りない分は援助交際で補っていた。

マユミさんが登録していたのは、日本最大級の恋愛SNSだ。会員数は1000万人を突破している。ただし、「ワリキリ」という言葉はNGで、事務局が監視の目を光らせており、かろうじて「条件付き」という言葉ならOKだった。

そのあたりは男側もわきまえていて、「条件付き」の女性に連絡を取り、援助交際の金額などを交渉。具体的な話はLINEのIDを教え合って、待ち合わせ場所などを決めるというのが定番だった。

そんな中で接触してきたのが、立石春雄(39)という男だった。立石はマユミさんの目的が援助交際であることを瞬時に見抜き、こんな話を持ちかけてきた。

「出会いから別れまで、その様子を映画みたいにストーリー仕立てで撮りたい。もちろん、これは趣味で撮るやつだから、誰にも見せないし、流出させない。ギャラは10万円」

自分には恋人もおらず、せめてそれを見て疑似恋愛に浸りたいということだった。電話で直接話すことはなかったが、メールでの説明は非常に丁寧だった。

マユミさんは2日後に、立石の地元の駅で待ち合わせることにした。

やって来たのは小太りのメガネ男だった。なるほど、金を払わなければセックスできないようなタイプだ。

「一つだけ確認したいことがあるんだけど…」

「何?」

「確実に18歳未満ではないという身分証明証を見せてもらえるかな?」

「いいわよ」

抗議めいた呻きは恍惚の叫びに変わって…

マユミさんは住基カードを取り出し、立石の指示でそれをコンビニでコピーすることになった。

「生年月日の部分だけ、見えるようにしてくれればいいから。あとは黒く塗りつぶしていい」

マユミさんは言われた通りにして紙を提示した。

「けっこうです。じゃあ、その紙の余白に〝契約書〟を書くから、そのまま持っていてくれるかな」

ホテルに入ると立石から指示があり、性行為は2回すること、撮影に同意すること、アフターピルを用意しているので避妊具は着けないこと、最後は膣内射精することなどを自筆で書かされ、その紙を手に持って写真を撮られた。

マユミさんとしては、生理が始まったばかりだったので、「妊娠の心配はないだろう」と漫然と構えていたのだ。

「じゃあ、始めようか」

カメラがセッティングされ、絡みが始まった。立石から言われていたことは、「恋人同士という設定なので、笑顔でいてほしい」ということだけだった。

立石はマユミさんの額、頬、まぶた、鼻とキスの雨を降らせてきた。思ったよりセックスに手慣れているらしく、援助交際のヘビーユーザーであるマユミさんも、知らず知らずの間に引き込まれてしまった。

立石が乳首を舌先で転がす。乳頭が一段と熱を帯びる。強く、強く、いたぶるように吸う。それをリフレインしながら、指先でヴァギナをもてあそび、クンニリングスに入った。マユミさんの抗議めいた呻きは、恍惚の叫びに変わった。

「あーっ…」

これ以上、辛抱できない。マユミさんの腰が浮き上がり、のけ反った。

「もぉー、早く挿れて!」

すっかり飢えていたところへ、イチモツが押し込まれた。マユミさんの叫びは一段とエスカレートした。

蕩けきったマユミさんの膣内で、立石の我慢も限界に近付いていた。

援助交際の恐ろしさを思い知った被害者

「中で出してもいい?」

わざわざ聞いてから欲望のバルブを開放し、熱いスペルマを膣の中で弾かせた。膣内全体を揺るがすほどに肉棒が脈打った。

「すごくよかったよ。じゃあ、2回戦はゲームを取り入れようか」

立石の要望で野球拳をやった。筆ペンで体に卑猥な落書きをされた。シャワーを浴びながらニッコリしているところも撮られた。

「これは編集するのが楽しみだ。さっき、待ち合わせ場所で出会うシーンを撮り損ねちゃったから、最後に追加で撮らせてくれる?」

「いいわよ」

「じゃあ、そこでギャラを渡して解散するから」

立石とマユミさんは2回戦を終えると、ホテルから出た。マユミさんが当初に待ち合わせをしていた駅の改札口に向かうと、「じゃあ、向こうから歩いてくるから、そこで待ってて」と言われ、スタンバイしていたが、いつまでたっても立石はやってこなかった。

「これはやられたかもしれない…」

もう少し待つか。いや、騙されたのだ。LINEはつながらなくなっていた。マユミさんは援助交際の恐ろしさを思い知った。

だが、それで話は終わらなかった。1年後、正体不明の人物から〈一緒に仕事をした者です〉というLINEが届いた。詐欺メールの一種だと思い、すぐにブロックしたが、今度は「由美」という女性名を使って接触してきた。

〈あなたのアダルトビデオを公開・販売する準備ができました〉

そこにはまぎれもなく、立石とセックスした際の裸の画像が添付されていた。

〈公開されたくなかったら、年齢分だけ万札を払え〉

それだけではなかった。立石は教えていないはずのマユミさんの本名や勤務先、フェイスブックのアカウント名を把握していたのだ。おそらくシャワーを浴びている隙に身分証などをのぞき見たのだろう。もう金を払うしかないと思った。

あくまでも「無罪」を主張する犯人

〈せめて金額を下げてもらえませんか?〉

〈いくらなら払えるんだ〉

〈18万円なら何とか…〉

立石はそれを了承。金額については、コンビニに売っているプリペイドカードを使うように指示された。

〈そこに毎月1万円ずつチャージしろ。合計18万円になったらOKだ〉

金の流れをつかまれないように、自分の口座は使わない。まるでプロのようなマネーロンダリングの手口だ。マユミさんは言われるがまま支払い続けた。

立石は連絡の仕方も巧妙だった。自分が送ったメッセージは既読になった途端、消してしまうのだ。おかげでマユミさんは、自分が脅迫された裸の写真も保存することができなかった。いざというときのために、立石から連絡が来るたび、スクリーンショットにして保存するようになった。

それから約1年後、警察から連絡があった。立石が別の女性に対する恐喝事件で家宅捜索され、その際にマユミさんの裸の画像などが見つかったというものだった。マユミさんは立石から脅され、金を払っている事情を打ち明けた。

だが、その時点で立石は「合意の上」と言い張り、警察も立件に向けて捜査中で、まだ逮捕には至っていなかった。

そのため、マユミさんはそれからも金を払い続けていた。いつ立石がヤケクソになって、動画を公開するとも限らないからだ。

それから半年後、ようやく立石が逮捕され、自宅からは100人を超える女性の裸の写真などが出てきて、犯行が明らかになった。

マユミさんも被害届を出したが、立件できたのは5人だけだった。

いまだ立石は「無罪」を主張。「映画の出演料をめぐるトラブル」などと言い張っている。

(文中の登場人物はすべて仮名です)

あわせて読みたい