【難読漢字よもやま話】「海月」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識

正解は「くらげ」
【漢字由来】
「海月」は、文字通り「海に浮かぶ月」のように見えることから名付けられました。くらげの半透明でゆらゆらと漂う姿が、水面に映る月光を連想させたのでしょう。中国で付けられた名前が日本に伝わったと考えられています。

【わが国におけるくらげの歴史】
日本の最古の歴史書である「古事記」や「日本書紀」には、くらげに関する記述が登場します。

平安時代以降の和歌や物語にも、くらげの姿を詠んだものが見られます。その透明で神秘的な姿は、古くから人々の想像力をかき立ててきたようです。

【クラゲに関する豆知識】
●脳がない! 心臓もない! 血液もない!
くらげには、私たちが知るような脳や心臓、骨、血液がありません。神経網が体全体に広がり、刺激を伝達しているのです。

●「不老不死」の種類もいる!
「ベニクラゲ」という種類のくらげは、成長して性成熟に達した後でも、環境が悪くなるとポリプ(付着する状態の幼生)に戻り、そこから再び成長できるという、まるで時間を巻き戻すような能力を持っています。

この特性から、近年「不老不死のくらげ」として注目されているのです。