ボートレースの神も見放した大スランプ! 裏目、転覆落水…「買えども当たらん地獄が続く」

 

多幸焼の購入は読み通り!

さて、カプセルでぐっすり寝て、2日目は朝9時台に出発。阪急淡路から大阪梅田駅で阪神電車に乗り換えて、尼崎センタープール前へ。1Rは充分間に合ったがレースは見(ケン)で、この時間の目的は例の「多幸焼」である。

この20年間の消費増税、コロナ禍、円安、物価高などを乗り越え生き残った尼崎ボートレース場名物に朝イチから飛びつく理由は、昼頃には大行列と予想したからだ。

朝10時台は待ちもなくスッと買えた6個100円(消費税なし)は、具のタコなしは当然、かつては代わりにコンニャク片が入っていたが、今はそれもなく乾燥桜エビが一匹もぐってるのみ。それでも出汁の効いたクリーミーな粉団子にソースで充分美味い。

多幸焼 (C)週刊実話Web
これこれ、これですよと頬張っていると、テーブルの向こうの店頭に次から次にお客が並ぶ。そして、やはり昼には大行列だった。

尼崎ボートレース場内の食堂は店も全て安く(昼定食550円!)、子連れも多く、地元の人が食堂がわりにランチ利用するようだ。100円多幸焼にもズラリ並んでる様子は、もはや戦後の配給食堂。豊かなはずの令和ニッポン、どうなってしまうのでしょうか…。

かく言う自分も20年前は札ビラで勝負舟券買ってたが、今はしがないジャリ銭おままごと。キャッシュレスカードを無料で作って1000円を入金、100円単位で舟券購入しても微妙にツキが戻らず、3、4、5Rと買えども買えども当たらん地獄が続く。

スランプやなあ…と泣きそうになった6R、おーし2着3着変わっても的中という安心の結果が訪れた。ようやく1勝か…と胸をなでおろしたが、配当金3連単270円でまたガックリ。神様、なんとかしてくれ~。

7Rハズレ、8Rはターン時には(1)(3)(2)で当たってたのが2周目2マークターンで(6)が3着逆転、おい1マークで決まるコースじゃなかったんか!

こうなってくると投票がどうにもしんどく、9Rは見(結果は(1)(2)(3)790円。ケントクで買っとけば良かった)、10Rの準優勝戦は三連単(2)(1)(4)、(2)(4)(1)の2点買いしたら結果(4)(2)(1)23470円と並び違いですごい配当に。

(4)の急角度まくり差しは見事だったが、1着じゃなくていいんだよ! そして精も根も尽きかけた11R、(2)の頭で流していたら、10R同様、1マークで猛烈に切り込んだ(4)艇と接触し(2)は「ドバーン!」と転覆落水。
まさかの転覆落水…
それも1マーク前で立ち見してた我が目の前で。これ、前号の伊東温泉競輪と同じ結末じゃないか。もうダメだ…。

スランプは誰にでもある。阪神タイガースだって交流戦7連敗。だが、いつか勝ちは戻ってくる。今日はもう尼崎の安い立飲みで飲んで寝ようと、ボートレース場に別れを告げた。

尼崎中央商店街にはタイガース勝利の六甲おろしが轟く。それに合わせ自分を励ました。オウ、オウ、オウオウ、連敗のオレ~、フレ、フレフレフレ(涙)。

「週刊実話 ザ・タブー」9月5日号より