横浜高校春夏連覇で実現濃厚 DeNAに松坂監督待望論「大輔チェンジ」で覇権奪回へ

松坂大輔 (C)週刊実話Web
【プロ野球地殻変動(1)】
横浜DeNAベイスターズが「大輔監督チェンジ」で、来シーズンのV奪回を目指す方針に転じた。横浜高校の27年ぶりとなる春夏甲子園連覇が濃厚で「松坂待望論」が席巻。三浦番長から平成の怪物に“大輔タスキ”をつなぐ。(全2回中の1回目)

横浜高校「春夏連覇」なら実現濃厚

日本野球機構(NPB)が7月25日に発表した今季前半戦の入場者数(1試合平均)は、セ・リーグのトップが阪神の4万1904人。DeNAは3万3156人と、巨人(3万9469人)、中日(3万4338人)に次ぐ4位に甘んじている。

「監督を松坂大輔氏にチェンジしさえすれば、プラス5000人はいける。横浜高は松坂氏の最後の夏、1998年以来の春夏連覇が濃厚。“松坂監督待望論”が高まっている」(DeNA担当記者)

今年の横浜高は春のセンバツ高校野球決勝で智弁和歌山を破り、19年ぶり4回目の優勝。

今夏の神奈川大会も決勝で東海大相模に圧勝し、8月5日に開幕した全国高校野球選手権(甲子園)でも、大会前から各スポーツ紙が「横浜高の春夏制覇が濃厚」と報道。その前評判に劣らぬ実力を発揮して5-0と敦賀気比高を下し、見事2回戦へと駒を進めた。

この強豪ぶりを目の当たりにして、思い出すのは無双状態だった松坂時代の横浜高だ。

公式戦44連勝を記録。3年夏の甲子園では準々決勝でPL学園と延長17回の死闘を演じ、松坂氏は250球を投げて完投勝利。決勝の京都成章戦では史上2人目となる決勝戦でのノーヒットノーランを達成し、「平成の怪物」の異名が付いた。

松坂氏は’98年ドラフトで横浜(現DeNA)、西武、日本ハムから1位指名を受け、交渉権を獲得した西武に入団。その後、MLBのレッドソックス、インディアンス(現ガーディアンズ)、メッツで活躍。2014年に日本に戻り、ソフトバンク、中日、西武で活動後、’21年に引退した。