【難読漢字よもやま話】「挙って」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


「挙って」は一体感がハンパない
【「みんなで」や「そろって」との微妙な意味の違い】
「こぞって」は「全員で」と訳せますが、似た言葉と比べると、独特のニュアンスがあります。

〇みんなで→最も一般的で、単純に「全員で」という意味。特別な強調はない。
〇そろって→「欠けることなく全員が揃っている」という状態に焦点が当たる。
〇一斉に(いっせいに)→「タイミングが同時であること」を強調する。
〇挙って(こぞって)→「全員が同じ意志や目的で、一つの大きな流れのように行動する」という強い一体感や勢いを表す。

「こぞって」は単に人が集まっているだけでなく、そこに一つの意志や感情、大きなうねりのようなものが感じられるときに最もフィットする言葉なのです

「こぞって」には、単なる「みんなで」を超えた、一体感や勢いが込められた美しい日本語です。普段使っている言葉の奥深さを知ると、その言葉がもっと愛おしくなりますね。