【難読漢字よもやま話】「檸檬」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「レモン」
【呼び名と漢字の由来】
レモンは、英語の"lemon"に由来します。日本では19世紀頃から輸入された西洋の果物として知られるようになり、その名称も外国からの音訳です。

また、当初は「レモン」とカタカナで表記していたが、後に中国語の「檸檬」を当て字として使うようになったといいます。

どちらに時にも植物を表す「木」へんが使われている以外意味はなく、外来語を音で表現する「当て字」として定着しました。

【レモンの歴史】
もともとのレモンの原産地は、インド北東部のヒマラヤ山麓とされています。紀元前にはすでに栽培が始まり、中東へと伝播しました。

大航海時代に入ると、15世紀末にコロンブスがアメリカ大陸にレモンの種子を持ち込み、新大陸でも栽培が始まりました。特に、壊血病予防に効果があるとして、船乗りたちの間で重宝されましたが、日本にレモンが伝えられたのは、明治時代初期(1870年代頃)とされています。

当初は観賞用として輸入されましたが、大正時代に入ると瀬戸内海沿岸の温暖な気候がレモンの栽培に適していることが分かり、香川県や広島県などで本格的な栽培が始まりました。

昭和時代に入ると、レモンの栄養価、特にビタミンCの重要性が広く知られるようになり、一般家庭にも広く普及しました。