【難読漢字よもやま話】「辣韮」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「らっきょう」
【漢字の由来】
「辣」は「からい」という意味、「韮」は「ニラ」という意味で、どちらも香味野菜を表す漢字です。

また「辣韮」という漢字は、もともとらっきょうが中国から伝来したため、中国語の「辣韭(ラーチウ)」の音に漢字を当てたもの(当て字)と考えられています。

【わが国におけるらっきょうの歴史】
らっきょうが日本に伝わった時期は非常に古く、奈良時代から平安時代には中国から薬用植物として渡来していたと考えられています。

当初は食用というよりは、薬草として利用されることが主でした。例えば、民間療法で胃腸の不調や解毒などに使われていた記録があります。

飢饉時の非常食としても重宝されましたが、江戸時代に入ると栽培が本格化し、次第に庶民の間でも食べられるようになりました。

特に、保存がきく漬物としての利用が広まり、甘酢漬けや塩漬けなどが作られるようになりました。カレーライスの付け合わせとして定番となったのは、明治以降に洋食文化が日本に根付いてからです。