【難読漢字よもやま話】「蚊帳」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


今ではエモいアイテムと言えるかも
【蚊帳に関する豆知識あれこれ】
●夏の風物詩
エアコンが普及する以前は、日本の夏を快適に過ごすための必需品でした。夕暮れ時に蚊帳を吊るし、その中で家族が涼をとる様子は、夏の風情を表す代表的な光景でした。現在でも、夏の季語として俳句などに詠まれます。

●蚊帳の外(かやのそと)
「蚊帳の外」という慣用句があります。これは、蚊帳の中には蚊が入ってこられず安全で守られているのに対し、蚊帳の外にいる者は、その恩恵や仲間から締め出され、無関心に扱われたり、蚊に刺される危険にさらされたりするという状況を表します。つまり仲間外れにされるとの意味があるのです。

●安眠効果
柔らかな光を通し、外界との境界を作ることで、精神的な安らぎや落ち着きを得られ、質の良い睡眠につながるとも言われています。

また、エアコンや網戸の普及により、家庭での蚊帳の使用は一時減少しましたが、近年では、省エネやこの安眠性などの観点から使用が見直されています。