【難読漢字よもやま話】「無花果」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「いちじく」
【漢字の由来】
「無花果」という名前は、花が咲かずに実がなるように見えることに由来します。しかし、実際には花がないわけではありません。

実はイチジクの果実のように見える部分は、「花嚢(かのう)」と呼ばれる特殊な花序(花の集まり)です。この花嚢の内部に、非常に小さな花がびっしりと咲いています。 外からは花が咲いているように見えないため、「花がない果物」という意味でこの漢字が当てられました。

【実は人類が最初に栽培した植物?】
イチジクは、人類最古の栽培植物の一つとも言われています。紀元前3000年頃の古代エジプト文明やメソポタミア文明の遺跡からも見つかるほど、非常に古い歴史を持つ果物です。旧約聖書にも登場するなど、人類と深いつながりがあります。