週刊実話読者にとって懐かしい作品?『キムズビデオ』は映画愛が詰まった問題作

『キムズビデオ』
【LiLiCoオススメ肉食シネマ 第315回】『キムズビデオ』
1990年代、ニューヨークの映画ファンたちが通い詰めたレンタルビデオショップ『キムズビデオ』には、5万5000本もの貴重でマニアックな映画の宝庫だった。しかし、 ビデオレンタルの時代は終焉を迎え、2008年に閉店する。
そこで経営者のキム・ヨンマンは、価値ある膨大なコレクションをイタリアのシチリア島にあるサレーミ市に、収蔵・管理ならびに会員が引き続き、そのコレクションにアクセスできることを条件に譲渡することを決意する。

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タランティーノはレンタルビデオ屋から映画業界に

溶けてしまいそうな猛暑で外出するのもおっくう。涼しい映画館で作品を見るか、過去の作品を自宅で楽しむことをオススメします。

今となれば、素敵な作品に簡単に出会えます。パソコンやスマホを起動すれば、たくさんの傑作&新作が行列を作っている。

でも、以前までは、映画館以外で観賞するには、ビデオレンタルが開始するのを待つしかできなかった。レンタルビデオ屋さんで店長さんのオススメポップアップを読むのも楽しかったですね。

あの、クエンティン・タランティーノ監督も映画が好きで、レンタルビデオ屋で働いて徐々に映画業界に入ったそうです。

私も、30年前はVシネマに頻繁に出演していたので、その作品が棚にあると心が躍った。

しかし、時代と共に私が通いまくってたレンタルビデオ屋さんは閉店し、映画好きの店長さんは今、何をしているのやら…。そんな時代のことを、この作品を見たときに思い出しました。