【難読漢字よもやま話】「柳葉魚」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「ししゃも」
【読み方と名前の由来】
「ししゃも」という名前は、アイヌ語の「スス・ハム(susu-ham)」に由来し、「スス」は「柳(やなぎ)」を、「ハム」は「葉(は)」を意味します。つまり、「柳の葉」という意味になり、魚の細長く平たい形が柳の葉に似ていることから、この名前が付けられました。

このアイヌ語の響きに合わせて、「柳葉魚」と漢字が当てられた(当て字)ため、漢字の読みからは想像しにくい読み方になったのです。

【スーパーなどで販売されているのは“ししゃも”にあらず?】
実はスーパーなどで一般的に「ししゃも」として売られているものの多くは、カナダやノルウェーなどから輸入される「カペリン」という別の種類の魚(通称・カラフトししゃも)です。

一方、北海道の太平洋沿岸の一部地域でしか漁獲されない、日本の固有種が「本ししゃも」。本ししゃもは非常に漁獲量が少なく、希少価値が高いため、高級魚として扱われます。身が締まっていて上品な脂が特徴です。

本ししゃもの旬は、産卵期にあたる秋(10月~11月頃)です。特に子持ちのメスは人気がありますが、オスも脂が乗っていて大変美味しいとされています。