日米ワールドシリーズ第1回大会は新国立競技場 トランプ大統領と孫正義氏の思惑

ドナルド・トランプのインスタグラムより
【球界スクープ(2)】
トランプ米大統領との関税交渉で急転直下の合意に至った日本政府。“陰の交渉人”として噂されるのが、ソフトバンクの孫正義会長だ。論功行賞で「日米ワールドシリーズ」の実現が劇的に加速。日米球界は2027年の実施に向け準備に入った。(全2回中の第2回。第1回を読む

孫正義―トランプラインは今後も重要な意味を持つ

「孫氏の狙いは、トランプ氏の信頼を得て日米経済シップのより太いパイプを築くこと。実際、自民党内では官民特命大使(日米経済協力担当大臣)任命説が出ている。
その先に見据えるのが、リアル・ワールドシリーズ。かつてないほど実現に近づいている」(大手広告代理店)

本誌が入手した情報によれば、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝戦(米フロリダ州)に合わせて、当地で侍ジャパンと米国代表戦を開催。トランプ大統領、孫氏同席でリアル・ワールドシリーズ創設公表の運びだという。

「2027年に新国立競技場(東京)で第1回大会を開き、ロス五輪の’28年は、ヤンキー・スタジアム(ニューヨーク)、その後は米国内で実施する方針。春か秋かは流動的だが、トランプ大統領の任期は’28年までで、時間的な猶予はない」(同)

ここで気になるのが、日本の次期首相だ。

現首相の石破氏は身内の自民党内部から退陣要求を突きつけられている。

米政府は今回の日米関税について「トランプ大統領が(履行状況に)不満を持つようなら、自動車を含め、日本製品全般への関税率は25%に逆戻りする」と警告しており、「孫正義―トランプ」ラインは今後も重要な意味を持つ。