トランプ関税交渉「影の仕掛け人」悲願達成 日米ワールドシリーズ2027年に開催へ

ソフトバンクグループ株式会社の公式サイトより
【球界スクープ(1)】
トランプ米大統領との関税交渉で急転直下の合意に至った日本政府。“陰の交渉人”として噂されるのが、ソフトバンクの孫正義会長だ。論功行賞で「日米ワールドシリーズ」の実現が劇的に加速。日米球界は2027年の実施に向け準備に入った。(全2回中の第1回)

トランプ大統領と直接交渉できる唯一の財界人

今回の日米関税交渉で石破茂首相、トランプ大統領双方から感謝されているのが、ソフトバンク会長の孫正義氏。黒子に徹してネゴシエートし、きっちりランディングさせた。

「その見返りがNPBとMLBの王者が対戦するリアル・ワールドシリーズです。新たな日米経済パートナーシップの象徴という位置付けで実施する」(孫氏と親しい自民党幹部)

トランプ大統領が24%の関税発動(後に25%に)を日本に通告したのは今年4月。日本政府は見直しを求め、交渉担当の赤沢亮正経済再生担当相が計8回にわたって渡米した。

ここで奇怪なのは、ほとんどの渡米が日程や詳細が決まらないまま出発する「アポなし」訪問だったことだ。

関税率15%への引き下げを取り付けた7月22日(現地時間)の交渉も、突然ホワイトハウスに呼び出され、トランプ大統領との面談で決まったという。

「永田町筋によれば、日本政府にはトランプ氏とパイプを持つ民間人のネゴシエーターがいて、陰の交渉人となって赤沢氏にレクチャーしていた。それができる日本人は昭恵さん(故・安倍晋三元首相夫人)を除けば、あの人しかいない」(外交の専門家)

日本政府を飛び越えて、トランプ大統領と直接交渉ができる唯一の財界人――ソフトバンクグループの孫会長だ。