【難読漢字よもやま話】「勃牙利」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


ヨーグルトだけじゃないブルガリア
【ブルガリアといえば…】
日本人にとって「ブルガリア」といえば、まず思い浮かぶのはヨーグルトでしょう。実は1970年代、日本の明治乳業(現:明治)が国際協力の一環でブルガリアと提携し、「ブルガリア菌(LB81株)」を導入。これにより「明治ブルガリアヨーグルト」が誕生し、日本全国にヨーグルト文化が定着するきっかけとなりました。

さらにブルガリアは、薔薇の産地としても世界的に有名。「ブルガリアンローズ」は高級香水や化粧品に使われ、そのエキゾチックで甘美な香りは世界中にファンを持ちます。

【首都とその魅力】
ブルガリアの首都はソフィア。バルカン半島の中心にあるこの都市は、ヨーロッパでも最古級の歴史を誇る街の一つです。また、ブルガリアは自然と歴史の宝庫。おすすめの観光名所も多数あります。

●リラ修道院:世界遺産にも登録されたブルガリア正教の総本山。壁一面のフレスコ画と山間の静寂が印象的。
●プロヴディフ旧市街:石畳とオスマン様式の町並みが残るブルガリア第2の都市。古代ローマの円形劇場も現役で使用中。
●ヴァルナ:黒海に面したリゾート都市。夏にはビーチと温泉で観光客が賑わいます。
●バラの谷(カザンラク):世界的に有名なローズオイルの産地。毎年5~6月にはバラ祭りが開かれ、街中が香りに包まれます。

【ブルガリアの食べ物】
“ヨーグルトの国”として知られるブルガリアですが、それだけじゃありません。

〇ショプスカ・サラダ:トマトやキュウリの上に、白チーズ(シレネ)をたっぷり。さっぱりとした夏の定番。
〇バニツァ:パリパリのパイ生地にチーズと卵を詰めて焼き上げた家庭料理。朝食にも人気。
〇カヴァルマ:豚肉と野菜を壺焼きにした素朴な煮込み。日本人の口にもよく合う味。
〇タラトール:ディルの香りが爽やかなヨーグルトの冷製スープ。夏にぴったり。

見慣れない漢字の向こうにある“世界”を想像することで、言葉はもっと面白くなる。
次回の難読漢字も、どうぞお楽しみに。