蝶野正洋がウルフ・アロンのプロレス転向を考察「実績、知名度ともに優れているだけに、どう育てるか」

蝶野正洋 (C)週刊実話Web
週刊実話の人気連載「蝶野正洋の黒の履歴書」。今回のテーマは「ウルフ・アロンのプロレスラーとして素質」。

ウルフ・アロンが1.4東京ドーム大会でデビュー

新日本プロレス夏の風物詩、G1クライマックス(7月19日〜8月17日)が始まった。

35回目の開催となる今年は、2ブロック制で計20人の選手が出場。8月17日に有明アリーナで行われる優勝戦に向けて、激戦が繰り広げられている。

本命は昨年のG1優勝者で、現IWGP世界ヘビー級のチャンピオンであるザック・セイバーjr.選手。実力は十分だけど、今年のG1は長丁場で過酷なリーグ戦となるだけに、コンディションを維持できるかが重要になってくるだろうね。

2年ぶりの出場となるのは、新日本プロレスの社長でもある棚橋弘至選手。来年の1.4東京ドーム大会で選手として引退を宣言しているだけに、今年が最後のG1ということになる。

その1.4東京ドーム大会では、東京オリンピックで柔道金メダルを獲得したウルフ・アロン選手のプロレスデビューが決まっている。

ウルフ・アロン選手はアスリートとしての実績、知名度共に優れているだけに、どういうプロレスラーに育てるべきかが問われるよね。

柔道というベースを活かした格闘技スタイルが合っていると思うけど、今の新日本プロレスはストロングスタイルが主流ではなくなっているから、あまり馴染まないかもしれない。

それにマイクアピールやパフォーマンス力も必要になるから、イメージやキャラクター性も重要になってくる。

そういう意味でも比較できるのが、かつて大相撲の横綱からプロレスラーに転身した北尾(光司)選手だね。彼はハルク・ホーガンに憧れていて、アメリカンスタイルのプロレスが好きだった。

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