【難読漢字よもやま話】「鳳梨」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識



正解は「パイナップル」
【漢字と読み方の由来】
もともとパイナップルの語源は、英語の「pine(松ぼっくり)」と「apple(リンゴ)」を組み合わせた言葉です。その名の通り、松ぼっくりのような見た目と、リンゴのような甘い果実であることから名付けられました。

一方「鳳梨」は、伝来ルート上にある台湾でそのように漢字表記されました。「鳳」はパイナップルの上部に生えている葉の束が、伝説上の瑞鳥である「鳳凰(ほうおう)」の美しい冠羽や尾羽に似ていることから、「鳳」の字が使われたとされています。

【アステカ文明では儀式に珍重された食べ物】
パイナップルは、南アメリカ大陸の熱帯地域、特にブラジルやパラグアイの原産と考えられています。先史時代に栄えた南アメリカのアステカやインカ文明では、パイナップルは珍重され、贈り物や特別な儀式に使用されていました。

これが1493年、クリストファー・コロンブスが新世界を探索した際に、カリブ海の島々でパイナップルを発見し、ヨーロッパに伝わり、その後世界に広まっていったと言われています。