【難読漢字よもやま話】「栄螺」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「サザエ」
【漢字と読み方の由来】
「螺」は「巻き貝」や「螺旋(らせん)」を意味します。また、「栄」は主に「サザエ」という音を表すために選ばれた「当て字」であり、その組み合わせ全体で「サザエ」と読む熟字訓(特殊な読み方)です。

【旬の季節と食材としての味わい】
サザエの旬は、一般的に春から初秋(4月~9月)にかけてと言われています。特に産卵前の初夏の頃が最も身が大きく発達し、栄養を蓄えているため、身が詰まって美味しいとされています。また、この時期のサザエの肝は苦味が少なく、クリーミーで濃厚です。

【サザエの下処理】
サザエの殻にはヌメリや汚れ、付着物などがついていることが多いので、たわしや硬いブラシでゴシゴシと擦り洗いし、流水でよく洗い流します。

ちなみに、磯に生息するサザエは、アサリやハマグリのように砂を多く含んでいることは稀なので、基本的に砂抜きは不要です。気になる場合は、薄い塩水(海水程度の塩分濃度)に1時間ほど浸けておくこともできますが、あまり長時間つけると弱ってしまうので注意が必要です。