【難読漢字よもやま話】「蟷螂」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「かまきり」
【漢字と読み方の由来】
「蟷螂」という漢字は「かまきり」の他に「とうろう」とも呼ばれますが、中国語の「螳螂(ターンラン)」に由来すると考えられています。

「蟷」は虫偏に「當」と書きますが、この「當」の字は「あたる」「まさに」の意味があり、鎌を構えて獲物を待ち構える様子を表しているとされます。また、「螂」に含まれる「郎」の字には「おとこ」の意味があり、カマキリの勇ましい姿を表しているという説があります。

それが和名で「かまきり」と読まれるようになったのは、最大の特徴である前脚の形と動きに由来するといわれています。

「鎌(かま)」=かまきりの大きな前脚が、農業で使う「鎌(かま)」に似ていることから。「斬り(きり)」=その鎌のような前脚で獲物を捕らえる(斬るようにして捕らえる)様子から。

これらが合わさって「鎌斬り(かまきり)」となり、現在の「かまきり」という呼び名が定着しました。漢字表記は中国からの借用ですが、この和名こそがかまきりの姿をよく表しています。