【難読漢字よもやま話】「簾」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識


正解は「すだれ」
【言葉の由来】
「簾(すだれ)」は夏の暑い日に、風を通しながらも強い日差しや外部からの視線を遮る、日本の伝統的な目隠しです。主に竹や葦(あし)などを編んで作られ、縁側や窓辺に吊り下げて使われます。

「簾」の語源には諸説あります。有力な説としては、「透垂(すいすい)」という言葉が変化したというものがあります。「透垂」とは、光や風を透(とお)し、垂(た)れ下がる様子を表しています。
窓や軒先に吊るして日差しを遮り、風通しを良くする様子が、まさに「透垂」のイメージに合致することから、この名前がついたと考えられています。

【豆知識】
●簾の種類
簾には、素材や編み方によって様々な種類があります。代表的なものとしては、竹簾(たけすだれ)、葦簾(よしず)、御簾(みす)などがあります。御簾は、主に神社仏閣や皇室で使用される格式高い簾です。

然の美しさや一瞬の情景を詩的に表したものであり、日本の豊かな文化や風情を感じることができます。また、夏の暑さの中で、蝉の声が一段と強く、そしてどこか寂しげに響く情景が目に浮かびますね。