美味しいハンバーグの条件は“IJOC” バーグマン田形が提唱する国民食としてのハンバーグ

静岡県はハンバーグの爆心地に

昨秋には浜松市でハンバーグ関係者が一堂に会した『ハンバーグシンポジウム』を開催し、これを大成功させた。

今月には静岡市内でハンバーグ有識者や大手メーカーの代表らによるトークセッション『ハンバーグサミット』が静岡市の後援で行われる。

お茶とみかんと富士山の静岡県は、もはやハンバーグの爆心地となった。その事実を鑑みれば不可能なことではない。

「年月を経るごとに、本当にいろいろな活動をやらせてもらえるようになりました。でも、その原点は全国から静岡という地域をどう盛り上げていくかに絞ったことで、やるべきことに集中できたのが大きかった。
今でも全国という思いは捨てていませんが、現時点では無作為に全国のハンバーグを盛り上げるというよりは、ハンバーグ王国静岡を全国に知らしめるところから始めたい、という思いの方が強いかもしれません。
今度の『ハンバーグサミット』ではスペシャルゲストに、僕がこういう活動をする原点となったグルメマンガ『ミスター味っ子』の寺沢大介先生や、日本一売れているハンバーグ『チーズインハンバーグ』を作られているガストのメインシェフの方をお呼びします。
多くの意見交換をしながら、静岡から新たなハンバーグの潮流を生み出せることを期待しています」

ハンバーグの革命家にして広報大使、バーグマン田形は、今この時も肉汁を滴らせながらハンバーグの素晴らしさを世間に喧伝するべく、高血圧とメタボを気にしながら美味しいハンバーグを探し続けている。

ハンバーグを日本の国民食に焼き上げるその日まで、たたかえ! バーグマン。IJOC! バーグマン。

(完)

取材・文/村瀬秀信

「週刊実話」8月7日号より