美味しいハンバーグの条件は“IJOC” バーグマン田形が提唱する国民食としてのハンバーグ

「ブロッケンJr.はアイコンになれるはず」

バーグマン田形
「そもそも、ドイツではハンバーグとも言わず、『フリカデレ』という違う名の料理だったりします。ソースの王道のデミグラスも元々はフレンチのものですが、70年代に革命が起きてデミグラスは衰退してるんです。
一方の日本では、ウナギのタレのような継ぎ足しでデミグラスを作っているところもあるぐらい、ハンバーグという料理はガラパゴス的に進化しているんですね。
ただ、まだラーメンやカレーのように系統立てできるような個性的なハンバーグというのは少ない。インスタントも、コンビニ商品も少ないし、『ハンブルグの黒い霧』という技を持つブロッケンJr.は、ラーメンマン、カレクックのようにアイコンになれるはず。
国民食になり得るポテンシャルは十分に兼ね備えているんですけどね。だから、これは…僕が死ぬまでに成し遂げたい昔からの夢なんですけどね。ハンバーグを日本の国民食にしたい。
そして、全国に名を馳せるハンバーグ店を集めた、“ハンバーグミュージアム”を作りたいんです。これはラーメン・カレーにあってハンバーグにはまだない国民食の殿堂です。建設予定地は静岡県内のどこか。もしくは日本一のハンバーグ密集地帯、聖地・池袋です」

候補地に池袋を入れてくるあたり本気度100%。それはハンバーグ革命家によるハンバーグ好きのための理想郷なのか。

乗り越えるべき壁はとてつもなく大きい。だが、バーグマンの情熱は、日本列島をもアツアツに焼き上げる確信がある。

なぜなら日本ハンバーグ協会も設立から間もなく10年。この間にバーグマンとマスコットのグーグーを取り巻く環境も、静岡のハンバーグ事情も肉肉しいまでに前進したからだ。