【難読漢字よもやま話】「薫風」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識



正解は「くんぷう」
【語源と意味】
「薫風(くんぷう)」とは、初夏に吹く、穏やかで香り立つような風を表す季語です。「立夏(5月上旬)から梅雨入り前の頃」にかけて吹く、爽やかで心地よい風を指します。

【由来・歴史的背景】
「薫風」はもともと中国の漢詩文に由来する言葉で、古くは唐詩などに登場します。日本でも平安時代以降、和歌や俳文に取り入れられ、やがて初夏の季語として定着しました。

夏の強い陽射しの前の、静かで優雅な季節の移ろいを感じさせる表現として、文学作品や挨拶文などにもよく用いられます。