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東京五輪強行開催なら「日本沈没」…感染力2倍コロナインド株パニック!

東京五輪強行開催なら「日本沈没」…感染力2倍コロナインド株パニック! 
東京五輪強行開催なら「日本沈没」(画像)wavebreakmedia / shutterstock

インドに由来する変異株感染者の累計が5月24日までに7都府県で29人になった。18日までの報告例は8人だから1週間で3倍以上に増えたことになる。このほか、28日時点で空港検疫で189人の感染が報告されている。

インド株の変異は感染力やワクチンの効果に関わる免疫に影響を及ぼす可能性があり、現在、日本で猛威を振るう英国株よりも、はるかに警戒しなければならないのである。

公衆衛生が専門の医師で作家の外岡立人氏が危惧する。

「いまやイギリスの変異株が世界標準株です。つまり、変異株といえば、インド変異株を指します。やがて、このインド株が日本の中で英国株と置き換わると思いますね」

脇田隆字・国立感染症研究所所長は記者会見で「国内で見つかったインド株はなるべく地域で見つけて囲い込むことが重要」と訴えており、インド株が相当やっかいな変異ウイルスであることを示唆している。

目下、高齢者へのワクチン接種を進めているが、完了までに時間が掛かれば掛かるほど、ワクチン耐性株の発生も懸念される。

「ワクチン耐性株、それは理論上はあり得るが、私自身はそれよりも日本でインド株がどこまで広がっているか、それを知りたい。世界各国の医療関係者はインドの変異株の動向で日本の運命が変わる、と考えています。英国やアメリカでは相当調べているようで、ファイザー社などはインド変異株のワクチンをいつでも作れるような態勢を整えています」(外岡氏)

世界では、すでに新たな変異株に対処できるステージを見据えているのだ。

感染爆発の有無はワクチン接種にかかっている

「感染者数は大都市圏で減っているものの、重症者数は多い。人が外に出てきて、他人との接触数が増えてくると感染者数は増加し、確率的に重症者の数も増える。英国変異株は、かつての従来株の1.4倍、インド変異株はその1.4倍感染力が上がっているとの報告があります。とすると、初期の中国・武漢発生株の2倍前後の感染力ということになる。インド変異株が日本国内で流行株の大勢を占め始めたとき、その感染力は第3波のころの2倍となるわけです」(外岡氏)

ワクチン接種が早いか、それとも変異株の拡大速度が勝るのか。感染爆発の有無は、そこにかかっている。

「いまのところインドの変異株を抑えられた国はありません。インド変異株の強い感染力、高病原性、免疫抵抗性を考えると当然です」(外岡氏)

全国のコロナ新規感染者数は概ね5月8日をピークに減少に転じた。多くの専門家は「第4波のピークは越えた」と見ている。それもこれも、大都市を中心に緊急事態宣言が4月25日に発令されたためで、ある程度、人の流れが減ったことによるところが大きい。

東京、大阪などの緊急事態宣言は6月20日まで延長された。新規感染者は相当減るはずである。

「菅首相ら五輪開催強硬論者は、それを契機に『日本はコロナをコントロールできた』と大々的に喧伝し、五輪開催に突き進むでしょう」(全国紙政治担当記者)

ここで五輪開催の賛否を問うているのではない。その前にひっ迫する医療問題、国民の生命を脅かす不安を取り除くことが最優先課題ではないか。

日本から世界へウイルスを“流出”させる危険性

「大勢の発病者が自宅や宿泊施設で医療機関への入院を待っています。その数は大阪や北海道を含めると、あまりにも多い。医療機関はひっ迫状態、崩壊状況に近いが、それを立ち直らせ、今後、すぐに起きてくるインド変異株拡大に備える必要があるのではないか。病床の増加、重症患者専門の医療スタッフも必要不可欠で、全国で数百人レベルの医療スタッフを確保しなければ対応できない。これは国民の命を守るためのものです」(外岡氏)

5月24日、東京都ではインド株のクラスターが初めて確認されている。感染者は30代から40代の男性5人で、南アジアに渡航歴のある人と同居していた。都独自の検査(27日時点)では14人を検出している。

「英国株と同じように、インド株は全国でジワジワ浸食している。外国からの選手団、IOC関係者を受け入れると、インド変異株は間違いなく増加、あるいは別の変異株が持ち込まれるかもしれない。逆に日本から世界へウイルスを〝流出〟させる危険性も起こり得る」(社会部記者)

米国務省は24日、日本に対する渡航警戒レベルを最も厳しいレベル4の「渡航中止の勧告」に引き上げた。米疾病対策センターは「日本へのすべての渡航を避けるべき」とし、「日本の現状を踏まえると、ワクチン接種を完了した旅行者でも変異種に感染したり、それを広めたりする危険性がある」と警告した。

世界保健機構によると、インドで爆発感染したインド株は約60カ国で確認されているという。にもかかわらず、この期に及んで菅政権はまだ東京五輪の観客入場を検討している。

「いろいろな観点から五輪開催を見送る意見が続出しています。もし、開催を強行する事態になったら、それこそ日本沈没ですよ」(外岡氏)

感染〝ガースー〟爆発。

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