地方競馬の魅力の1つに、世代別、距離、条件などに特化した、さまざまなシリーズの存在がある。6月は、5月25日からスタートしていたダービーシリーズに加え、競走距離1000メートル以下のレースのみで構成される「スーパースプリントシリーズ」が開幕する。
超短距離戦で能力を発揮する異才の発掘と、各地方競馬場で実施可能な最短距離を極力活かすための、ワンターンのスプリント戦によるシリーズとして2011年に創設。11年目を迎える今年も、昨年と同じくトライアル6戦を行い、ファイナルの船橋『習志野きらっとスプリント』(7月21日・1000メートル)で、全国の快速自慢がナンバーワンの座を懸けて競う。
その開幕レースとなるのが、6月6日に行われる水沢『早池峰スーパースプリント』(850メートル)と、佐賀『佐賀がばいダッシュ』(900メートル)だ。昨年、水沢ではコンサートドーレが差し切り、佐賀はドラゴンゲートが逃げ切って、共にレコード勝ちで優勝している。ドラゴンゲートは、持ったままのコースレコードでの圧勝。佐賀での無敗記録こそ次走で途絶えたものの、今年も前哨戦ともいえる佐賀スプリングダッシュで4馬身差をつける圧勝。コンサートドーレも、スプリント戦では無敵の強さを誇っており、水沢・佐賀とも連覇の可能性が十分ありそうだ。
帝王・的場文男騎手“悲願”の初優勝となるか
さて、もう1つの注目シリーズ「ダービーシリーズ」の中でも、最も注目度の高いレース『第67回東京ダービー』が、6月9日に大井競馬場で開催される。
ダート競馬では、日本最古の歴史を誇るクラシックレース。羽田盃、ジャパンダートダービーと続く南関東三冠レースの第2関門となる。舞台は、羽田盃と同じ大井競馬場。距離は200メートル延びても、1カ月半で実力差が大きく変わるとは思えないが、羽田盃1着馬の東京ダービーの成績は【2・2・1・5】。早熟の実績馬が圧倒的な強さを示す羽田盃と違い、東京ダービーは実績通りには決まらず、遅咲きの素質馬に逆転のチャンスがある。
また、地方競馬通算最多勝利記録を持つTCKの帝王・的場文男騎手が、過去38回の騎乗でいまだ未勝利。悲願の初優勝となるか要注目だ。
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