トカラ列島群発地震で桜島大噴火、南海トラフ巨大地震が起こる可能性を専門家が指摘

桜島は100年以上マグマがたまり続けている

このように実に不気味さを増しているトカラ群発地震だが、前出のサイエンスライターは、こう解説する。

「桜島は1914年に大正大噴火を起こした。その噴火では、火砕流が発生、さらに地震も起きて50人以上が亡くなった。それから100年以上が経過している。
したがって、かなりマグマだまりにマグマがたまっていることは間違いない。そのため2020年代に次の大噴火があるとみられているんです」

地震学者の多くは、南海トラフ地震はそう遠くない未来に発生するとみている。

「今は地震の活動期にある。トカラの法則の真偽よりも、目前に迫った巨大地震の対処を考えるべきです」(同)

2025年7月5日に大災害が起きる――。これは2011年3月の東日本大震災を予言したという、たつき諒氏の漫画『私が見た未来 完全版』(飛鳥新社)の中で「日本とフィリピンの中間あたりの海底がボコンと破裂(噴火)」「太平洋周辺の国に大津波が押し寄せた」「その津波の高さは東日本大震災の3倍」と新たに予言したもの。

実際には、このようなことは起きなかったものの、いつ大災害が発生しても不思議ではないことは確か。“備えあれば憂いなし”。今のうちから防災対策をきちんとしておくべきだ。

「週刊実話」7月24・31日合併号より

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