スタート・ザ・クロックス──Oasis再結成とロックが一周した時代
2025.07.04
エンタメ
2010~20年代「ロックの死」とヒップホップの覇権
2010年代は、グローバルに見れば「ロックがもっとも死んでいた時代」だった。
Spotifyのランキング、フェスのヘッドライナー、SNSのトレンド。すべてにおいてヒップホップが主役であり、ロックはノスタルジーの壁に飾られたジャンルにすぎなかった。
そしてロック自体も変化していた。リズムが太くなり、ヒップホップ的なビート構造を取り入れたロックが主流になり、ジャンルの境界は曖昧になっていった。日本でもKing Gnuとmillennium parade、Tempalayのようなアクトが「ロックとも言えるしヒップホップ的でもある」サウンドを鳴らし始めた。
だが、2020年代半ばの今、世界的に「ロックの価値」が再評価されている兆候がある。
Z世代にとってロックは「逆に新しい」
オリヴィア・ロドリゴ、スティーヴ・レイシーなど、ポップ×ロックの境界が再び熱を持ち始めた。また、南米や東アジアでもバンドシーンが局所的に活性化している。
これは単なる懐古主義ではなく、ロックが「一周して新鮮」になったのだ。ファッションで言えばY2K、音楽で言えば、グランジやブリットポップがカッコいいという美意識の転回が、世界的な嗜好として現れ始めた。
ここで問題なのは日本のポップシーンだろう。
世界が一周してロックに戻りつつあるこの時代に、日本のリスナーは果たしてそれに気づいているだろうか?
いや、むしろ多くは時間軸の再帰性に無自覚なまま、Oasis再結成を喜んでいるはずだ。
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