「財源が無い」「2万円給付」石破政権の二枚舌に蝶野正洋が喝!

蝶野正洋 (C)週刊実話Web
週刊実話の人気連載「蝶野正洋の黒の履歴書」。今回のテーマは「石破首相がひた隠す『現金給付』の欺瞞」。

政治家にカネが集まるシステム

参院選が公示され、各政党の動きが活発化している。

自民党は前哨戦といわれた東京都議会選挙で議席を減らしたが、これはやっぱり石破(茂)さんに求心力がないんだろうね。

小泉進次郎農水相のコメ対策も選挙の追い風になると思われたけど、彼はパフォーマンスが先行してしまうから、続けていくうちにボロが出てしまう。仕掛けがちょっと早かったのかなって感じがするよね。

政治とカネの問題もなかなか改善されない。

構造的に政治家にカネが集まるようなシステムが出来上がっていて、その流れを誰も止められない。「内部が腐ってる」ということまでは暴かれるけど、それを修正する力を持った政治家が出てこないんだよ。

アメリカはトランプ大統領が強権を発動して、独断専行のトップダウンで社会をどんどん変えている。

そのやり方には賛否両論あるけど、日本でそこまでできる政治家はいない。もし出てきたとしても、何かの理由でつぶされてしまう。変なスキャンダルに巻きこまれるとか、ハニートラップに引っかかるとかでね。

話はズレるけど、今回の都議選も投票日が近くなったら、人気タレントのスキャンダルがバーッと報じられて、タイミング的に怪しかったよね。

原因となったコンプライアンス違反とやらも詳しいことは不明だし、なによりもなぜこの時期に発表したのかというのが分からない。芸能人の方々は、選挙前のスキャンダル発覚に気をつけたほうがいいね。

そういう意味では、石破さんは見事なぐらい日本の政治家だよ。

あちこちで意見だけ聞いて、検討すると言って何もしない。典型的な二枚舌で、「消費税を減税する財源が無い」と言っていたのに、税収の上振れがあったんで2万円の現金給付をすると言ったりね。