「財源が無い」「2万円給付」石破政権の二枚舌に蝶野正洋が喝!

給付より消費税を下げたほうが好影響

だが、これは数字のマジックなんだよ。20年ぐらい前、新日本プロレスが崩壊寸前になって新しい運営会社に代わったときに、過去最高益を記録したということがあった。

でも、それ以前の全国ドームツアーをやってた頃より、興行数や観客動員数は下がってるんだよ。

経費削減して利益率を上げたという見方もできるけど、実情はそれまで中抜きされていたカネを計上しただけなんだよね。

要するに、昔はもっと儲けてたけど、ザルのような経理で、どこかにカネが流れていた。その傷口を塞いだだけで、最高売り上げを達成したというカラクリだね。

今回も税収の上振れと言ってるけど、怪しい使い道をしていたカネを回しただけなんじゃないかと勘ぐってしまうよ。そんなカネを配るより、消費税を下げたほうが景気のマインド的にも好影響だね。

消費税は3%、5%、8%、10%と一方的に上がっていくものと思い込まされてきたけど、冷静に考えたら下がっても問題ないはず。

タバコの値段もどんどん上がってきたけど、喫煙者はそういうものだと慣らされて、なんで上がるのかとか、その税金が何に使われてるのかなんて、誰も追求しなくなった。

しかも、最近の紙巻きタバコは中身がスカスカになっている気がするんだよ。3回くらい吸ったら燃え尽きてしまう。10年前のタバコがあったら、重さを比べてみたいね。

税金も給付金もタバコも、何かおかしいなと思ったら、立ち止まって考えてみるというのが大事だよ。

「週刊実話」7月17日号より

蝶野正洋の黒の履歴書】アーカイブ

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)

1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。