イラン・イスラエルの「12日戦争」で金正恩総書記が震え上がった“バンカーバスター”の破壊力

韓国の玄武も北朝鮮地下施設をロックオン

「また、相当数の核・ミサイルなど大量破壊兵器(WMD)生産・保存も地下施設を活用しているというのが米韓情報当局の評価。
寧辺核施設、豊渓里核実験場、降仙ウラン濃縮施設が代表的な例です。実際、平壌万景台区域の元魯里一帯にある地下施設の場合、高濃縮ウラン(HEU)生産のための秘密場所として数年間指定されてきました。
大陸間弾道ミサイル(ICBM)のような戦略武器も平壌近隣の地下施設に格納している可能性もあります」(同)

米韓はこうした標的の位置を正確に把握し、打撃訓練も定期的に実施している。

北朝鮮が恐れるのはGBU57だけではない。韓国の準中距離弾道ミサイル(MRBM)級『玄武Ⅳ、V』も北朝鮮の地下施設を標的に配備されている。

玄武Vの弾頭重量は8トンと、玄武Ⅳの2トンに比べ威力が大きい。能力は、地下100メートル以上まで貫通攻撃できるほど。

「玄武は、地対地ミサイルで大規模な発射が可能という点で、B2爆撃機から投下されるバンカーバスターよりも脅威になり得ます。
北朝鮮が軍事行動に出れば、米韓軍は、GBU57に加勢する数十発の玄武がマッハ10以上の速度で核施設や正恩氏の隠れ家を一斉に打撃する。
こうなると、防空システムのない北朝鮮は対応できません。韓国軍は、玄武Ⅳ・V数百発を量産して配備する計画です」(北朝鮮ウォッチャー)

北朝鮮はロシアのウクライナ侵略戦争に加担することで大きな軍事作戦遂行能力を得たとされるが、今回の米軍の軍事作戦は、そんな既成事実を一発で吹き飛ばした。

「週刊実話」7月17日号より

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