悪徳結婚相談所Xの実態 入会者が後を絶たないカラクリを元従業員が暴露

AIで生成したイメージ
東北地方の某所に個人経営の結婚相談所『X』がある。

「仲人おばさん」と呼ばれる、金子寿子さん(仮名・70代)が中心となって運営しているのだが、高額の費用にもかかわらず、婚活希望者が後を絶たないという。

「そりゃそうですよ。あそこは農家の跡取り息子とか、親の介護中だとか、精神的な疾患を患っているとか、垢ぬけない人とか、誰でも引き受けちゃいますからね」

そう語るのは、以前『X』で働いていたという50代のA子さん。A子さんは知人の紹介で寿子さんの手伝いを頼まれたのだという。

「当時から寿子さんは顔が広くて世話好きな有名人で、地域の独身男女に縁談を世話するのが趣味みたいな人だったんです。
実際、寿子さんのおかげで良縁に恵まれた人も多かったし、その寿子さんが本格的に仲人業を始めると聞いて、私も寿子さんみたいに『誰かを幸せにする手伝いができれば』と思ったんです。
でも実際に働いてみると、寿子さんのあまりの悪どいやり方に嫌気がさしたので辞めました」

A子さんが証言する「悪どいやり方」とは次のようなことだという。

「先ほども言いましたけど、寿子さんはどんなに条件の悪い人でも入会させて、まず入会金を取るんです。
それで会員のプロフィールを見せて好みの相手とのお見合いをセッティングし、その都度紹介料を取るんですが、まずこの会員の半分以上が、寿子さんがどこかから集めて来た『サクラ』です。
本物の会員よりも好条件の人ばかりなので、ほとんどの会員さんはこちらを指名します。つまり寿子さんは最初から縁談なんて成立しようがない相手を紹介しているんです」

お見合い後の進展については、あくまで「本人次第」。うまくいってもいかなくてもそれは自己責任であり『X』側は関知しないというわけだ。