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阪神タイガース首位独走でも…先発投手陣“不満爆発寸前”ブルペン裏

甲子園球場
甲子園球場(C)週刊実話Web

2年ぶりのセ・パ交流戦が行われているが、セ・リーグの首位を走る阪神がイマイチ乗り切れていない。むしろ、後半戦に向けて不安要素が見えてきた――。

「例年よりも早い西日本地域の梅雨入り、五輪期間中に中断する変則日程のこともあり、6月17日にいったん打ち切って交流戦優勝チームを決めることになりました。問題は未消化試合がペナントレース終盤に組み込まれること。交流戦全18試合中12試合を屋外球場で行う阪神は、V争いの勝負どころでパ球団とも戦うタイトなスケジュールになりそうです」(球界関係者)

屋根付きのドーム球場を本拠地とする巨人、中日が有利になるというのだ。また、それ以上に心配されるのが、先発投手陣だ。

「エースの西勇輝がここ1カ月、勝ち星から遠ざかっています。交流戦初戦にも先発しましたが、リリーフ陣が打たれて逆転。6月1日のオリックス戦も7回5安打2失点と好投しましたが、終盤に勝ち越されチームは敗戦。白星とはなりませんでした」(在阪記者)

リリーフ陣が〝お疲れモード〟なせいもある。しかし、そこには交流戦の日程以外の問題も隠されていた。

開幕投手・藤浪晋太郎の一軍復帰は?

「西は低めに変化球を集め、打ち損じを積み重ねていくタイプ。かけ引きにおいては故意にボール球を放りますが、リリーフ陣が疲れているため、少しでも長いイニングを投げようと省エネして打たれているのかもしれません。西のようなタイプには試合前に『今日は100球で』と伝えた方がいいでしょう」(同)

復活したはずの藤浪晋太郎も、一軍復帰の話が出ていない。「プロ9年目の投手が投球フォームで迷っているとは…」なるダメ出しの声も聞かれたが、藤浪は今季の開幕投手。先発陣をけん引していく投手が抜けたことはもちろんだが、それは同時に対戦カードの初戦を託していたピッチャーがいなくなったことも意味する。つまり、西、青柳晃洋、秋山拓巳らが奮闘していても、「金曜日の3連戦初戦は代役」という負のイメージが定着したままなのだ。

「ここまでは、どちらかといえば打線の好調さで勝ち続けていた。でも、梅雨入りで始まるタイトなスケジュールを乗り切るには投手陣の踏ん張りが欠かせません」(同)

ところが、投手陣を引っ張ってきた2年目のJ・ガンケルは右肩の張りを訴えて二軍調整中。中継ぎの岩貞祐太、岩崎優も失点する場面が増えてきた。1日のオリックス戦も、打たれたのは二番手を任された岩崎だった。

一皮めくれば崩壊寸前。トラの先発投手陣の不満は開幕投手に向けられる!?

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