【追悼】長嶋茂雄さんが残した“永久に不滅”の名言&迷言一挙出し「メークドラマ」「I live in Edo」

東京ドーム (C)週刊実話Web
日本プロ野球界にさん然と輝く偉大な足跡を残し、多くの人々に夢と感動を与え続けた「ミスター」こと長嶋茂雄さんが、6月3日の午前6時40分ごろ、肺炎のため都内の病院で死去した。89歳だった。

読売巨人軍の四番打者として「ON砲」の一角を担った長嶋さんは、華麗なプレーでファンを魅了。引退後も監督としてチームを率い、野球界の発展に尽力した。

また、プレーだけでなく人柄も魅力的で、それを象徴するかのように、これまで数多くの名言&迷言を残している。ここでは個人を偲び、印象的だった在りし日の“長嶋語録”を振り返ろう。

優勝&流行語大賞に輝いた名言の底力

■「わが巨人軍は永久に不滅です」
長嶋さんの名言で多くの人が真っ先に思い浮かぶのは、〈わが巨人軍は永久に不滅です〉。この言葉で間違いないだろう。

1974年10月14日、東京・後楽園球場で長嶋茂雄さんの現役引退セレモニーが行われた。この名言は、その時に行ったスピーチの一節。

単に巨人軍という球団が存在し続けることを指すのではなく、巨人軍の不朽の精神や、いつまでもチームに栄光あるチームでいてほしいという願いが込められている。長嶋さんの「巨人愛」を象徴する名言中の名言だ。

■「あれほど生きた三振はなかった」
長嶋さんのプロデビュー戦は、1958年4月5日の国鉄スワローズ戦だが、国鉄のエース・金田正一に4打席すべて三振で、辛酸をなめる結果となった。

のちに長嶋さんは「あれほど生きた三振はなかった」と述懐したという。連続三振でプロの厳しさを知った長嶋さんは、才能におごらず熱心に練習に打ち込み、業界を代表する大打者に成長したのだ。

■「メークドラマ」
英語が不自然に混じった造語「ミスターイングリッシュ」は、野球ファンでなくても一度は聞いたことがあるはず。その中で最も有名なのが「メークドラマ」だ。

この名言は、長嶋さんが巨人の監督を務めていた1995年のシーズン終盤、劇的な逆転優勝を目指して、選手にカツを入れるために放ったのが最初とされる。

この年は逆転優勝とはならなかったが、翌年には首位との最大11.5ゲーム差を覆し、リーグ優勝。同年に新語・流行語大賞を受賞し、長嶋語録の中で最もポピュラーな名言となった。

他にも肉離れを「ミートグッバイ」と言ったり、鯖という漢字を「魚へんにブルー」と説明したり、ミスターイングリッシュは枚挙に暇がない。