宝塚記念で2億円ゲット! クスッと笑える競馬「珍事件&珍名馬」大賞

騎手が起こした珍事件、珍記録

●ゴールを間違えて騎乗停止を食らった騎手
“競走距離誤認”という前代未聞のミスが起きたのは、2018年10月13日の新潟競馬場、第6レース。

2番人気のペイシャエリートに騎乗したルーキーの山田敬士騎手が、1周半走って2500メートルで競うレースを1000メートル少々走ったところで勝ったと勘違いし、間違いに気付いてレースに復帰したものの大差の最下位となったことで、翌日から3カ月間の騎乗停止となった。

山田騎手はJRAで通算1982戦40勝の成績を残し、23年10月に騎手を引退した。

●レース中に騎手を殴打する事件
2025年1月26日、南アフリカのターフフォンテイン競馬場芝1400メートルのレース最終盤、併せ馬となったのがギャビン・レレナ騎手とジェイソン・ゲイツ騎手。

激しく馬を併せて追い込む中で接触があったのか、レレナ騎手が突如激高し、あろうことか馬上で身体を起こしてゲイツ騎手の背中を3度ムチで殴打したのだ。

まさかの事態にスタンドは騒然。結局どちらも勝利には届かず、愚行に及んだレレナ騎手は6着、ゲイツ騎手は4着に終わった。

●夫婦騎手が1着同着
夫婦騎手が1着同着という、とても珍しい記録が地方競馬には残っている。

2006年6月6日、名古屋競馬第2Rで宮下瞳騎乗のヘイセイチャンスと夫・小山信行騎乗のメイショウタンドルが激しい叩き合いの末、1着同着。

夫婦で同一レースを制するという極めて珍しい記録となった。 

当日はファンの間からも「夫婦仲がいいことで」と冷やかしのセリフが飛び交ったのは言うまでもない。

ちなみに、ファンが起こした奇跡的な事件もあった。

●宝塚記念で約2億円をゲットしたミラクルおじさん
50万円を元手に約2億円をゲット――。そんな夢のような話が、2003年の宝塚記念で起きた。

勝ったヒシミラクルの単勝(16.3倍)の馬券を1222万円分も購入し、的中させ1億9918万6000円をゲット。一瞬にして億万長者に上り詰めた中年男性がいた。

通称「ミラクルおじさん」。彼が巻き起こした“ミラクル(奇跡)”は、一般紙やテレビなどでも報じられ、今でもファンの中で語り草となっている。

なぜ1222万円という中途半端な金額だったのか。

一部報道によれば、これは単勝馬券をコロガシていたからではないかと推察されている。

日本ダービーでネオユニヴァースの単勝馬券を50万円分購入し、2.6倍を的中させて130万円を獲得。

続く安田記念ではアグネスデジタルの単勝に130万円を全額投入し、9.4倍を当てて1222万円まで元手を増やし、その配当を全額ヒシミラクルの単勝購入に充てたという。