30代セレブ妻の壮絶な逆転人生 父親はムショ帰り、母親はアルコール依存症

AIで生成したイメージ
詐欺と傷害で服役経験のある父親と、アルコール依存症で育児放棄の母親を持ち、虐待に近い育てられ方をしたにもかかわらず、現在は開業医の奥さまとしてセレブな人生を歩んでいる女性がいる。

それが岩下舞香さん(仮名・35歳・群馬県)だ。

「セレブかどうかは分かりませんが、生まれや育ちから考えれば、人生一発逆転という感じかも知れないですね」

とても個人宅とは思えない、リゾートホテル風の自宅で取材に応じてくれた舞香さんは、お世辞抜きでモデルか女優としても通用しそうな美人だが、ブラウスの襟元や袖口からは無数の火傷や傷痕が見え隠れしていた。

「これ、全部親から虐待された痕なんです。『ムショ帰り』を繰り返していた父はまともな仕事に就けなくていつもイライラしていましたし、母もお酒が切れるとわけの分からない暴れ方をするんですよ。その矛先が一人娘だった私に全部向いたという感じですね」

常に金欠だったという舞香さんの両親は、舞香さんを使って金儲けを企むこともあったという。

「最初の記憶は当たり屋ですね。家の前の道路に車が走って来ると、父がわざとボールを転がして私を道路に突き飛ばすんです。
『子供がボールを取りに行こうとして、うっかり飛び出した』という体にするためですよ。4、5回はやったと思います。うちの前の道路は道幅が狭いので、車はあまりスピードを出さないんです。
お陰で命にかかわるようなことはなかったけど、手首を骨折したことはあります。『障害児になれば金が貰える』と父に言われて、片腕を切り取られそうになったこともありました」

中学の頃には父親から借金のカタに売られそうになったこともあったという。

「家に突然ガラの悪いおじさんが3人来たんです。最初は母が目当てだったみたいですが『こんなの売り物にならねえよ』と言われて、父が『じゃあ、こっちで』と言って私を差し出しました」

無理やり車に連れ込まれそうになっているのを近隣住民が通報したことで事なきを得たが、これをきっかけに児童相談所が介入することになり、舞香さんは施設に預けられることになった。