休戦から72年…韓国・李在明大統領の誕生で“第二次朝鮮戦争”勃発カウントダウン

「北朝鮮にとっては韓国侵攻の最大のチャンス」

懸念はそれだけではない。

「アメリカ・ファーストのトランプ大統領は、米軍が他国を守ることに否定的で、在韓米軍についても大幅な縮小が検討されているといいます。
在韓米軍は、北朝鮮や中国、さらにはロシアとにらみ合う最前線に位置する重要な存在なのですが、トランプ政権側が李政権に要求する経費負担の大幅増などの条件をのまなかった場合、主力部隊がグアムなどに撤退してしまう恐れもあります。
そうなると、北朝鮮にとっては韓国侵攻の最大のチャンスとなります」(安全保障アナリスト)

北朝鮮が韓国に侵攻した場合、国際社会から厳しい非難を受けることも予想されるが、ここでもロシアの存在は大きい。

ロシアは国連安全保障理事会の常任理事国で、制裁案が出ても拒否権を持っているためだ。

ロシア自身もウクライナに侵攻しているだけに、北朝鮮を擁護することは、自国の立場を正当化することにもつながる。

昨年6月には「ロ朝戦略的パートナーシップ条約」も締結した。

1953年7月の休戦から72年。日本にとっても、第二次朝鮮戦争の危機は対岸の火事ではない。

「週刊実話」6月26日・7月3日号より

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