「証券口座乗っ取り事件」中国マフィアと国内犯罪集団“連携の闇”不正アクセスで売買額は3000億円超に

不正アクセスを防ぐための3つの防衛策

日本証券業協会では、計10社の証券会社と協議し、被害について、各社の約款の定めかかわらず一定の被害補償を行う方針とすることを申し合わせた。

証券各社では、多要素認証を進める対策に乗り出しているほか、生体認証の導入についても検討を始めている。

警察庁は、金融庁や日本証券業協会と連携し、被害を食い止めるため、個人投資家らに対し、

(1)利用する証券会社のウェブサイトへのアクセスは、事前に正しいウェブサイトのURLをブックマークに登録しておき、ブックマークからアクセスする
(2)各証券会社から多要素認証(ワンタイムパスワードなど)や通知サービスなどが提供されている場合、有効にする
(3)口座の状況をこまめに確認するとともに、不審なウェブサイトに情報を入力した恐れがある場合には、早急に各証券会社に連絡する

とのメッセージを発出した。

1本のメールを返信しただけで、多額の資産をだまし取られる時代。デジタル社会の死角は“いたちごっこ”だ。

メール返信やサイトに個人情報を入力する際には、十分に気を付けてほしい。

「週刊実話」6月19日号より

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