横浜DeNAが横浜F・マリノスを吸収合併へ 小泉進次郎が“コメとベイ問題”解決で首相再挑戦

DeNAによる日産支援の友好的なマリノス買収

神奈川県は日産創業の地であり、追浜工場は小泉氏の選挙区(衆院神奈川11区)。日産と協力会社の従業員の大半が支援者だから深刻な問題だ。

一方、ベイスターズの二軍本拠地も追浜公園内の横須賀スタジアムにあり、日産野球部とは交流が深い。

さらにマリノスの練習場「F・マリノススポーツパーク」も同市内にあり、3チームのファンが混在する横須賀は、小泉氏の大票田と重なる。

そこで進むのが、DeNAによる日産支援の友好的なマリノス買収だという。

その黒幕が“横須賀のドン”小泉氏という構図だ。

マリノスの前身は日産サッカー部で、1993年に発足したJリーグのクラブ「オリジナル10」の一つ。

この中でJ2降格が一度もないのは、マリノスと鹿島アントラーズだけだが、今季のマリノスは2勝5分け10敗で最下位(5月25日現在)に沈んでおり、初陥落の危機にある。

「資金力不足で優秀な選手やコーチを獲得できなくなったのが原因。日産がマリノスの経営を続け、J1で優勝するには無理があり、現に身売り情報もささやかれている」(スポーツ紙記者)

中でも有力なのが、地元企業との連携でベイスターズを人気チームに育て上げ、横浜スタジアム近隣のまちづくりを成功させたDeNA。

マリノスの株主である日産、シティ・フットボール・グループ(英プレミアリーグのマンチェスター・シティ運営会社)や、崎陽軒、相鉄HD、神奈川新聞、タカナシ乳業、テレビ神奈川、横浜信用金庫などのスポンサー各社も好意的に受け止めているという。

問題はDeNAが’21年にJリーグ「SC相模原」(J3)の経営に参画し、翌’22年に同クラブを連結子会社化していることだ。

「DeNAが日産の所有するマリノスの株獲得は可能だとしても、相模原とマリノスが同一カテゴリー(例えばJ2)で競技する可能性があり、Jリーグが公平性や競技の健全性から、承認しない可能性がある」(サッカーの専門家)

そのあたりのルール面も加味し、DeNAは直接マリノスへ出資するのではなく、ベイスターズを運営する「株式会社横浜DeNAベイスターズ」が、マリノスを運営する「横浜マリノス株式会社」へ出資する形を模索しているという。

一方、DeNAは「隠し球も用意している」との情報もある。