元NHKアナ・牛田茉友氏に関係者から怨嗟の声 野党に襲いかかる“女難の相”

玉木雄一郎 (C)週刊実話Web
【大荒れ参院選(2)】
自民党や立憲民主党、国民民主党内で、夏の参院選の女性候補擁立を巡り、不協和音が鳴り響いている。特に自民は惨敗が予想されるだけに、一般受けしそうな女性を擁立して浮動票を獲得しようと必死だ。
だが、そうは問屋が卸さない。目玉候補の名前が挙がるたびに、党内や自民支持者から反発を受ける有り様となっている。立憲や国民民主内も同様で、まるで内ゲバ状態。自立国には女難の相が出ているようで…。(全2回中の1回)

【大荒れ参院選(1)】「夏の参院選」女性候補擁立を巡って自民、立憲民主、国民民主に不協和音

「蓮舫氏にはもう期待できない」

女性候補者を巡り、ハレーションを呼んだのは立憲も同じ。

参院選比例代表に蓮舫元参院議員(57)を擁立する方向だが、党内外から反発の声が相次ぐ。

政治ジャーナリストが語る。

「蓮舫氏擁立に最も反対したのは連合傘下の労働組合です。蓮舫氏が出馬し比例票をかっさらってしまうことで、労組の組織内候補に票が十分行き渡らず割を食うからです。
その一方で党内からは『都知事選で2位にもなれなかった蓮舫氏にはもう期待できない』との声が漏れています。期待できないのに擁立に向けた動きがあるのは、ひとえに野田佳彦代表の意向です。
蓮舫氏は野田グループですから」

いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの国民民主も、女性の擁立を巡っては悩みが尽きない。

比例代表に元同党衆院議員の菅野(旧姓・山尾)志桜里氏(50)を擁立する方針が報じられると、ネット上は「玉木氏といい、今後、国民民主党を『不倫の党』と呼ぼうか」「国民民主党は不倫に寛大」などと不倫ネタで国民民主を誹謗中傷する書き込みが続出した。

菅野氏といえば議員時代に倉持麟太郎弁護士との不倫が発覚し、その後、倉持氏の前妻が自殺するという悲劇まで起きている。

玉木雄一郎代表の女性問題も記憶に新しいとあって、菅野氏擁立話は「国民民主=不倫」という印象を世間に強く植え付ける格好となった。

牛田茉友氏は『日曜討論』を踏み台に

東京選挙区から国民民主公認で出馬する元NHK『日曜討論』キャスターの牛田茉友氏(39)を巡っても、早くも「当確」の呼び声は高いが、NHK内からは「政治家が多く出演する『日曜討論』を踏み台にして、NHKから出て行った」(NHK関係者)などと怨嗟の声が上がる。

参院選(定数248)の過半数は125で、自公の非改選議席は75のため、与党で50議席を確保すれば、過半数を維持できる。

当初、自民内は「与党で過半数を割ることはない」との見方が強かったが、最近では「与党で過半数を割りかねない」と懸念する声が強い。

安倍晋三元首相亡き後、岩盤保守層は雪崩を打ったように自民から離れて行っている。

もっとも、立憲などの野党も政権担当能力があるとはとても言い難い。

国民民主もこのままでは失速しかねず、有権者は一体どの政党の候補者に1票を入れたらよいのか迷うことになるだろう。

日本の政治不信は止まらない。

「週刊実話」5月29日号より