『人事の人見』は松田元太の無駄遣い? 今クール“ガッカリ”春ドラマ3選

『あなたの番です』『真犯人フラグ』ではヒットを飛ばしたが… 

さらに、同じくフジテレビで放送されている松本若菜主演の『Dr.アシュラ』も、登場するキャラが魅力的でないと指摘する。

「『Dr.アシュラ』で松本さんは、どんな患者も助けるスーパー救命医・杏野朱羅を演じているが、肝心の手術シーンがおざなり。第2話では、難しい手術を行う描写があったのに、執刀シーンはほとんど見せず、次の場面で患者が助かっているという雑な演出だった。また、予算の関係なのか、舞台になる救命室が常に薄暗く、何をしているのか良く見えない。
それ以外にも、準主役のAぇ!グループ・佐野晶哉さんが演じる研修医の薬師寺も問題だ。常に追い込まれ、騒いでいるキャラで、コメディ作品なのかと勘違いするほど。
そもそも、『病院の指示を無視して患者を助ける』という漫画原作ならではの無茶な設定が、脚本でうまく処理できず、リアリティがなさすぎる。キャラのバックボーンもうまく説明できておらず、こちらも脚本で失敗している」

辛口のA氏が最後に「見なくていい」と太鼓判を押すのは、志尊淳と岸井ゆきのがW主演の『恋は闇』(日本テレビ系)だ。

演技派の2人が主演を務めることで期待されたドラマだったが、蓋を開けたらガッカリ作品だったようだ。

「同局で放送されていた話題作『あなたの番です』、『真犯人フラグ』の制作スタッフが仕掛けるドラマながら、ミステリー様子が薄く、SNSで考察があまり盛り上がっていない。志尊さんが演じるフリーライターが連続殺人鬼かもしれないという内容ですが、第2話までの段階では謎解き要素が少なく、続きを見たい構成ではない。
志尊さんと岸井さんの役は恋に落ちる設定だが、このままだと恋愛と謎解きミステリーの両方ともに中途半端に終わる可能性が高い。放送回が限られているだけに、要素は2つもいらなかった」

“タイパ”が重要視される現代は、バズに頼る宣伝方法が確立されている。何の取っ掛かりもないドラマが量産されれば、業界が苦しくなるだけだが、視聴者は何を望んでいるのだろうか。

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