『人事の人見』は松田元太の無駄遣い? 今クール“ガッカリ”春ドラマ3選

松田元太インスタグラムより
テレビ各局で春ドラマの放送が始まった。今期もさまざまジャンルの作品が放送されているが、何を見たら良いのか迷ってしまうところだろう。 

そこで、毎クールすべてのドラマに目を通しているテレビ局スタッフのA氏に「見なくていいがっかりドラマ」を紹介してもらおう。 

まず1本目は、Travis Japan・松田元太が主演の『人事の人見』(フジテレビ系)だ。 

大企業の人事部を舞台とする珍しいドラマで、主人公はおバカでピュアすぎる人見廉(松田)。社内で起きるパワハラや残業、副業の問題などを取り上げ、人事部の目線で社員たちの心のケアをしていくお仕事系ドラマだ。 

軽快な会話劇を展開する演劇のような作品のため実験的であるものの、肝心の俳優陣たちの演技がイマイチだとA氏が解説する。 

「松田さんにとって地上波ドラマ単独初主演作だが、人見のおバカキャラがおもしろくない。松田さんといえば『東京タワー』(テレビ朝日系)では人妻との情事に溺れる青年を丁寧に演じて、演技力も注目されていた。ただ『人事の人見』では、バラエティー番組などで見せるおバカキャラそのままで、魅力を感じられない。 
脚本は松田さん本人のキャラに当て書きしたそうだが、裏目に出ている。また、ヒロインを演じる前田敦子さんは、常にヒステリックに怒っている演技ばかりでメリハリがない。松本まりかさん、小日向文世さん、鈴木保奈美さんなど演技派を揃えたのに、マッチするような配役を脚本で描けていないのも問題です」